自律神経の乱れを改善するお灸のポイントについてやっていきたいと思います。
今日紹介する場所は、普段、私がお灸治療していくとき、必ず入れている場所です。
まず次の項目にいくつ当てはまるか数えてみましょう。
- めまいや耳鳴りがよくある。
- 立ちくらみをよく起こす。
- 胸が締め付けられる感じがする。
- 胸がザワザワする感じがある。
- 心臓が早くなったり、脈拍が飛ぶようなことがある。
- 息苦しくなるときがある。
- 夏でも手足か冷える。
- 胃の調子が悪い。(お腹がすかない・胸やけなど)
- よく下痢や便秘をする。
- 肩こりや腰痛がなかなか治らない。
- 手足がダルイ。
- 顔だけ汗をかく。または手足だけ汗をかく。
- 朝、起きる時すでに疲れている。
- 気候の変化に弱い。
- やけにまぶしく感じる時がある。
- 寝ても寝ても寝たりない。
- 怖い夢をよく見る、または金縛りにあう
- 風邪でもないのに咳がよく出る。
- 食べ物を飲み込みづらい、喉に違和感がある。
0-1個 問題はありません。
2-3個 自律神経に負担が掛かっているかもしれません。
4-6個 自律神経失調症になりかけているかもしれません。
7個以上 すぐに休養を取り、できるだけ早く専門家に相談しましょう。
まず、そもそも、自律神経とはなんなのか。
自律神経とは、内臓の働きや、体の代謝、体温などの機能を調節してくれている神経です。
私たちの意思とは関係なしに、勝手に24時間働き続けてくれているなんともありがたい神経なんです。
自律神経は交感神経と副交感神経からなりたっていて。
交感神経が優位のときは戦闘モード。よっしゃ働くぞ、ってなり心臓はバクバク働き出して、血圧は上がり、筋肉に十分に血液が行きわたります。逆に、戦闘中にあまり重要でない機能(内蔵での消化活動や排便、排尿などの機能)を鈍らせます。
副交感神経が優位になるとリラックス回復モード。エネルギーを温存し、体を回復させる役割があります。心臓の心拍数を減らし、血圧を低下させます。また、内蔵を刺激して、食べものの消化やいらない物の排泄を促します。食べものから吸収されたエネルギーは、カラダの修復や形成に利用されます。
これが1日の中で、特に、朝から夜にかけては交感神経が優位になって仕事に働きに出かける。
夜から朝にかけて副交感神経が優位になってリラックスして回復みたいな感じで、上手くバランスをとっているんです。
それが、仕事が忙しすぎたり、不規則な生活が続いたり、強いストレスにさらされたりする事で、このバランスが崩れてきてしまうと実に様々な症状を引き起こしてしまうわけです。
自律神経の乱れというのは体全般の不調に関わってくる事なんです。
自律神経を整えられるかどうかで治療がうまいくか、いかないかが決まるといっても過言ではありません。
私が普段お灸で治療するときは必ず入れているポイントが「お灸Tゾーン」
「お灸Tゾーン」はどこにあるかというと首の後ろです。
頭と首の境目の部分そして、頸椎上ここを結んだ線。ここが「お灸Tゾーン」になります。
頭との境目には、亜門、風府、天柱、風池、完骨とたくさんツボがあります。
なんでこの部分が大切なのかというと、自律神経ってのは脳から出ているんですで、頭から体の方に向かっているわけですが、ちょうどこの出口の部分が凝ってたり硬くなってたりする当然よくなさそうですよね。そして、自律神経失調を訴えられる方の首を見ると大体硬くなってたり、ぼてっとなっている事が多いです。そしてこの頸椎上の真ん中のライン、もしくはすぐキワのとことにも圧痛が出ている事が多いです。
ここを緩めてあげる事がとっても大切になってくるわけです。
自分で押してみるとびっくりするぐらい痛いポイントがあるのではないでしょうかそういった場所を見つけてお灸をしてあげましょう。
ここは髪の生え際だし、後ろだし自分でなかなかやりづらい場所です。
そんな時に役に立つアイテムが棒灸です。
火をつけて暖かくなったら、盆の窪からスタートして外に向かって3カ所ぐらい温めます。
天柱、風池、完骨
左右やったら今度は頸椎上を3カ所くらい温めていきます。
ここまでを1セットとして1セット~3セットくらいの目安で行ってください。
そしてそこまで終わったら。最後に足三里にお灸してあげましょう。これは上だけ温めるとのぼせてしまう場合があるので最後に足に引いてあげるためです。
最高に気持ちいいですし、体も楽になってきますよ。
【自律神経失調症】自律神経の乱れを整える「お灸Tゾーン」を鍼灸師が解説!
この記事へのコメントはありません。